十勝アキアジ釣り事情




 十勝のアキアジ釣りのシーズンはここ数年アキアジ様の回遊が年々早る傾向にあり、2008年はなんと7月下旬に御出ましになった。それに合わせ、以前は前期群・後期群とはっきりと分かれたいたものが無くなり、シーズン終了の時期も早く殆どの釣り人が10月中旬には納竿する。

 十勝沿岸は太平洋に直接面しているので遠く南の海に台風があると波が高くなる。波が高くても水の濁りが無ければアキアジ様は岸よりするが濁りがあると諦めたほうが良い。しかし海というのは気まぐれで濁りがあっても突然きれいになることもある。又その逆もある。海が濁っている時の判断が難しく、帰ってから突然海の状態が良くなり、後から釣れだしたと後日耳にした経験者は多いと思う。

 一年で一日中の〜んびりと竿を出せる日はそんなにないのである。潮の流れが速く糸が流されるとか、底荒れでごみが掛かるとか、とにかく一日中海が穏やかな日が少ない。又運良く海の穏やかな日に釣りが出来たとしても招かざる客が訪れることもある。イルカやアザラシである。彼らがいたらまず2時間は釣れない。直ぐに立ち去ってくれれば良いのだが、こちらの思いと裏腹に居座るのがいる。更に釣り人を悩ませる者がいる。外道中の外道のウグイ、生餌を付けようものなら、ものの10分で皮だけになってしまう。

 8月下旬の定置網の入る前のアキアジ釣りは気合が入る。魚は銀ピカと称し脂がのっていてとても旨く、引きもこの時期が一番強烈で90cmオーバーがヒットしたら物凄い。この感覚を味わうため釣り人が殺到する。大津から勇洞湖の間数キロにわたり何百もの竿が1mおきに並ぶのには驚きである。アキアジ様の数より竿の数が多く、アタリがあればラッキーと言うほど中々獲物を手にすることが出来ないからなおさら燃える。

 シーズン最盛期には場所取りで問題が起きる。一番の原因はその辺で拾った流木を立て印を付け自分の場所だと主張する者、自分の都合のいい日だけ来る。それも後から来て場所を空けれと言うのだから無茶苦茶である。他の釣り人にしてみれば何時くるか分からない場所なのである。場所を取るのであれば竿立てを立て誰もが分かるようにし明るくなる前に釣り場に来ているべきである。特にひどかった大津海岸に2008年から行政の指導が入り、長期の場所取りの禁止、くいの撤去が行われ一定の成果があった。今後、十勝いや全道に広めてほしいものだ。

 いずれの釣り方にしろアキアジ釣りは一度体験すると病み付きになる。一度体験してみてはいかが、アキアジ釣のとりこに・・・・。