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 漁岳(いざりだけ)
2002.02.10〜11

森林生態系保護地域に指定されており、無意根山からつなげられる「緑の回廊」の東端をなす。
恵庭岳の展望台として、積雪期のみ人が訪れる静かな山。


コースタイム

オコタンペ湖分岐付近の駐車場

00゜00'

林道から尾根取り付き

01゜15'

稜線

01゜00'

co1175

01゜15'

山頂

00゜45'

合計(登り片道)

04゜15'

アプローチ

夏道を持たない山。積雪期のみ人が訪れる漁岳。
久しぶりのお泊り登山に出かけた。

札幌方面からだと国道453号線を支笏湖方面へ南下し、オコタンペ湖分岐付近の駐車可能スペースに車を停める。今回は分岐先250m、右手の駐車スペースを利用。5〜8台くらい停められそう。

453号線を札幌方向へ400mほど行き、漁岳林道(冬季閉鎖)に入る。
1時間〜1.5時間ほどで尾根に取り付く。ピンクテープが無数結ばれている。

樹林帯

このコースのハイライトの一つはすぐに訪れる。
林道から0.5時間ほど稜線めがけて高度を上げると、エゾマツやトドマツの大木がそびえる平坦地に吸い込まれる。地形図とコンパスで一定の傾斜になるようにトラバース気味にルートを取る。

この樹林帯、ダケカンバやタラの木、キハダなどの若木があるので、おそらく10年〜20年前くらいの間に伐採の入った天然林と見受けられる。しかし、決して見苦しくない。「豊かな森林」に見える。

クマゲラが飛んだ。
あとを見ると木屑が散らばっている。手にとってみてその大きさに驚いた。
樹木は低いところの中心部から腐りやすい。その中に虫も巣くう。それを掘り出そうとするので低い位置にこのような穴を見ることになる。
キツネなどはそれを狙うらしい。

こんな森の中は、一人でラッセルしていて気持ちがいい。
針葉樹と雪は良く似合う。

稜線上の展望

稜線にあがると、オコタンペ湖、恵庭岳、支笏湖、樽前山などを望むことができる。
展望を楽しむには、co1175mまであがりたい。

今回は、co1175mの裏側に雪洞を掘った。

雪山の魅力がいっぱい

二日目の朝、上空は晴れているが風が強く雲が流れ、ガスと粉雪が舞う。
写真には向かないようだ。
しかし、時おり通る雲の切れ間に、雪山の魅力を見ることができた。
漁岳をバックに枝先に花咲く樹氷や雪のモンスターを見ると、寒くても楽しい。

山頂からco1175m間はすべりを楽しめる。
誰の滑ったあともない斜面に、自分のシュプールを刻む快感。

エピローグ

出発地点にあと少しというところ、恵庭岳が再び望まれた。
山頂の岩塔が天に突き立つ。
恵庭=エエンイワ=とがった・・・?
後日訂正するとして、アイヌの人たちは、どこから見て恵庭岳をこう呼んだのか。

参考ページ

コース概要はサトシンさんのページが詳しい

北海道の山スキー
http://sapporo.cool.ne.jp/shinri/


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