[ルート図はこちら][縦断図はこちら][鳥瞰図はこちら]・・・カシミール3Dにて作成
コースタイム |
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美笛峠 |
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0.0h |
864P |
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3.0h |
漁岳 |
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4.0h |
漁川林道入り口 |
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1.5h |
美笛峠旧道を歩いて広大な雪原へ至る美笛高原散策コースは、大滝に赴任して最初に歩いた地域。
そこから南には白老岳やホロホロ山。北を見ると緩やかな高原が札幌方面の山々まで続く。
ずーっと歩けば札幌まで・・・、とボーっと眺めていた。
その延々と続く高原を、歩こうという人がいた。それも日帰りで。
その発想は恐ろしくもあったが、噴火湾、太平洋、日本海、石狩湾と四方の海へと続く川の源流が集まるこの「白い回廊」を歩けるチャンスが訪れたことを喜んだ。一人ではやらない、というかやる気が沸かないほどのロングコース。一瞬ひるむが嬉しいお誘いに乗った。
美笛峠を出たのが午前6時。澄み切った快晴。明け方はきりっと冷えているが暑くなりそうだ。
少し薄着目にして歩き始める。最初からペースが速い。
同行させていただいたお二人、日ごろからジョギングするなどで人からは化物とかサイボーグとか呼ばれる40代と50代。こっちゃあ20代。最後までついていかないわけには行かない。
白い息を吐きながら、快晴の青とコントラストがまぶしい白い回廊を23Kmひた歩いた。
■ハイライト
第一のハイライトは先ず「美笛高原散策コース」にもある能宇延平だ。快晴のこの日は最高の展望に恵まれた。sakagさんのHPに美しい写真が並ぶ
第二には、尻別川源頭を越え、豊平川の源流までくたくたになりながらもたどり着いた瞬間だろう。
Co.864あたりがそうだ。
そこから程なくのフレ岳からも、支笏湖はじめ大展望に圧倒される。
この辺まで来ると、支笏泥溶岩やソウケシュ溶岩の平らな地形とは打って変わって、凹凸が激しくなる。
西斜面はなだらかな斜面でも、東斜面はがくっときれ落ちている。
支笏カルデラの活動によるのか(???)
この変化に、数百万年の時間を思うのも楽しい。
第三には、漁山頂での昼食だろうか。展望を楽しみながらのランチタイムの後は、登山口まで下り一本の快適山スキーを満喫して終了となる。
簡単に書いたがとにかく長い。
しかしアップダウンは後半だけだし、それもたいしたものではない。
一部スキーをはずすべき個所もあるが、それ以外はシールなしのエッヂつきウロコ板あたりが最適だろうか。
装備が軽快なら、晴れた日の高原スキーツアーはこの上なく気持ちいい!!
体力ある向きには、中山峠から漁または美笛峠の稜線歩きと合わせてオススメしたいコースだ。
■詳しい解説と写真は、函館のsakagchiさんのHPをどうぞ
http://www.asahi-net.or.jp/~fb4k-skgc/izsari2.htm
平成14年04月06日
伊藤研吾