さいとう皮膚科クリニック   

かゆくないのに みずむし?!

トピックス


-足白癬 あしはくせん-


原因

みずむしの原因は白癬菌というカビの一種が足の皮膚に感染することです。カビの一種ですから、高温多湿−ムシムシした所を好みます。

女性にも!

「ブーツ」など通気性の悪い足回リのファッションの流行や、働く女性が増え、蒸れやすいハイヒールやストッキングを長時間履くようになった ことは、一日中、革靴を履いて仕事をしている男性と同じで、足がむれます。また、家族にみずむしの人がいて、スリッパやバスマットを一緒に 使っていると感染の要因になります。

症状は?

症状は色々あり、足指の皮膚がむけたり、水ぶくれができたり、かゆいみずむしも、かゆくないみずむしもあるので、痒くないから安心とは言えません。

病型

みずむしの種類は 3つにわけられます。

『小水疱型』水ぶくれができて、皮がむける。かゆいときも、かゆくないこともある。

『趾間型』 足指のまたの皮膚がむけたり、赤くなったり、ふやけたりする。かゆいことが多い。

『角化型』 角質が厚く堅くなる。かゆくはない。ただの肌荒れに見える。(右上写真)

検査

みずむしを疑ったら、皮膚科を受診して下さい。1〜2分で出来る顕微鏡検査で白癬菌が検出できます。皮膚をこするだけの検査ですから、痛くも痒くもありません。 右の写真の枝分かれした糸状にみえるのが白癬菌です。

検査が必要なのは足の病気はみずむしだけではないからです。湿疹や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、汗疱などの場合もあります。自分でみずむしと判断し、市販の薬を塗り続け、接触性皮膚炎(かぶれ)となり、より悪化し、外来受診する患者さんも見受けられます。

みずむしの薬は検査に影響しますので約一週間は塗らずに、受診して下さい。

治療

治療は主にカビの菌を殺す抗真菌剤が使われます。症状がなくってから2〜3ヶ月は塗り薬をぬることが、完治させるコツです。これは皮膚が完全に新陳代謝で生まれ変わるのに 2〜3ヶ月必要で皮膚の中に隠れている白癬菌まで、たたくためです。

完全に治さず放置しておくと白癬菌が爪にうつり『爪白癬』という治りずらい病気になることがあります。『爪白癬』になった爪は黄色っぽく、もろく、厚くなります。治療に数年もかかることがある、やっかいなみずむしです。ただ、現在はいい飲み薬もできたので治療期間も短縮してきているので、爪が変だなと思ったら皮膚科でまず検査を受ける事をお勧めします。

みずむしの写真です

 

下のグラフは、さいとう皮膚科クリニックでのみずむしの男女比です。男女に大きな差が無いことを示しています。

グラフはみずむしに男女の差のないことを表しています

 

グラフは4分の1はみずむしではないことを示しています

上のグラフはみずむしと思ってさいとう皮膚科クリニックに来院された患者さん白癬菌の有無を示したものです。約25%の患者さんがみずむしではありませんでした。

 

白癬菌の写真です

顕微鏡検査で検出された白癬菌です。みずむしの薬は検査に影響しますので約一週間は塗らずに、皮膚科を受診して下さい。

 

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