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救急車の乱用を防止しよう!!
病院のコンビニ化をやめよう!!
大切な命が迅速な治療を受けられるように!
地域の意識で変えられます


写真は、A2Kサポート車内の写真です。
患者様「役」の方は一切内容と関係ありません。



<AKサポートについて>
運輸局から認可を受けて営業運行しております。(緑ナンバーです!)
北見地区消防組合 北見消防本部から認定を受け、網走管内唯一(平成21年6月現在)の民間救急車です。
認定第2号となっていますが、認定1号様は既に廃業されていらっしゃいます。
平成19年12月に開業いたしまして、ご利用者様の「ありがとう」「安心して移動できました!」という声に支えられて営業しています。
私自身が寝たきりになった時、「こういう車で移動したい」という思いで形造りをしてきました。
まだまだ未完成だな、と思います。患者様とご家族様のご意見をもっとよく聞いて改善していきたいです。
今後とも皆様のご指導をよろしくお願い致します。


民間救急って何?

民間救急とは患者移送タクシーが一定の要件を満たし、管轄の消防本部が認定した事業者の事です。
何の為にあるのかといいますと、救急車の乱用防止。適正利用の為に存在します。
消防救急車は、緊急性の高い患者様を一刻も早く適切な治療を受け命を救うために存在しています。
この為本来緊急性が低い患者様の移送は消防救急車の活動外となります。

緊急度とは。
緊急度と重症度という判定があります。
例えばのどに食べ物が詰まって苦しがっている→緊急度 高 重症度 低
のどに食べ物が詰まっているだけですから、病気でも怪我でもなく、重症度は低いです。
しかし、一刻も早く詰まったものを取ってあげないと息が出来なくて死んでしまいます。ですので、 緊急度は高いです。
その為救急車の適応となります。
逆に、癌(ガン)で入院中、専門の病院に行って治療を受けたい場合は、
ガンと言う重い病ですので、重症度は高いですが、今すぐ生命にかかわるわけではないので、緊急度は低いです。
他にも、緊急度・重症度共に高い場合もありますし、共に低い場合もあります。

緊急度が低くても重症度が高い場合の患者様が移動する場合、(例えば寝たきり) 一般の交通機関で移動するのには無理があります。
そこで登場したのが、民間救急です。
専門の知識を有したスタッフが乗車して患者様を専門に移送するサービスです。

転院搬送について。
最近は、長期的に同じ病院に入院することができなくなってきました。
その為、転院が多くなってきました。
先述したように、この場合緊急度が低い為救急車は利用できません。
民間救急等をご利用下さい。
転院搬送で、消防救急車を利用する場合は条件があります。
ドクター指示で、緊急に上位医療機関で治療を受ける必要がある場合です。
この場合は、救急隊員2名にて出動し、転院元医療機関の医師又は看護師が同乗することが、 消防法で義務付けられています。

東京消防庁 のホームページをご覧いただければ、大体ご理解いただけると思います。
ただ、これは東京や都会の話で、それほど大きくない市町村には関係のない話・・・、ではありません
確かに東京は人口が多く、救急車の出動件数も多いです。ですが、それに伴って救急車の数も多いですし、 1台の救急車が管轄するエリアも狭いです。
北海道の地方には、町に1台しか救急車がなく、近隣の市町村から応援を要請しても到着までに30分以上を 必要とする地域は沢山あります。
様々なケースを考える事ができて、どうしようもないケースも当然存在します。
例えば、町に救急車は1台しかないけど、交通事故で怪我をした人が複数いた場合などは、町に1台しかない 救急車で一度に全員は搬送することはできないので、応援を要請して生命の危険が高い順番に搬送(トリアージ) していきます。
しかし、防げるケースも存在するのです。
町に1台しかない救急車が、緊急性のない転院(病院から病院へ)搬送や、明らかに緊急性のない119番通報 などで出動中に、交通事故などで一刻一秒を争う怪我を負ってしまったら。
119番通報をしても、近隣の救急車に応援要請をするため30分以上待つことになります。
北海道の地方路線では道路が広く、直線的であるがために交通事故が大きなものになるケースがあるのです。
そして、都市間が広く、一回の出動で移動時間がとてもかかってしまいます。
個人的、且つ過激な意見で申し訳ありませんが、救急車の乱用は殺人行為に匹敵するのではないでしょうか?

因みに、救急車を乱用(緊急性のない119番通報)する方々の言い分としては、
救急車はただ!(無料)
病院で早く診てもらえる
どこの病院に行ったらいいのかわからなかった
などがあるようです。
笑い話にもならない笑い話として、
[通報を受けた救急隊が到着してみると、玄関先に荷物を抱えた人がいて、「患者さんはどちらですか?」と聞くと 「私です・・・。」(自力で救急車に乗り、救急隊が色々聞いていると)
「私自分の車で着いていきますから!」と家族の一言。]
一応、笑いのポイントを・・・。 患者さんが誰かわからなかったと恥ずかしい思いをする救急隊と、信号無視して車で着いていく家族の車・・・。
まったく面白くありませんが、この救急隊はこの後更なる悲劇となるのです。
「診れば判るだろ!こんな軽症の患者を救急病院に連れて来て何考えてるんだ!これだから救急隊は(ブツクサブツクサ)」
と、当直で仮眠を取っていた疲れ果てた医者にグチを言われたのです・・・。
笑い話というよりは、哀れな話ですね。
救急車はただ(無料)と言われていますが、実は違います。
利用した人が払うのではなく地域に住む人が税金として納めています
救急車を利用すると、1回最低で50000円くらいかかるそうです。
安いですねぇ〜と思うのは私だけでしょうか?
3000万円以上する超高級車に、自分の為だけに動いてくれる訓練された隊員が3人
周りには何百万もする機器や、一回使うだけで何万円もする使い捨ての器具たち・・・。
これらは全てお金では買えない人の命を助けるために揃えられたモノです。
救急車はただ(無料)だから、病院で早く診てもらえるから!という勘違い(理由は病院のコンビニ化で書きますが)だけで
独占してしまうのが、救急車の乱用なのです。


病院のコンビニ化
私は病院のコンビニ化について詳しく正確なところはわからないので、詳しく掲載されているサイトを観ることをお勧めします。
コンビニ化とは、コンビニに買い物に行くぐらい軽い気持ちで24時間病院を利用する地域の市民の理解度を指していると思います。
最近医師不足という言葉をよくメディアで耳にするようになりました。
ですが、医師そのものが不足しているわけがありません。毎年医科大を卒業して、医師国家試験に合格する新しい医者が誕生しているわけですから。
確かに小児科や産婦人科の医師は少子化による影響で減っているかもしれません。
小児科は開業しても、成人と比べて薬剤の使用量が少なく、治療費が安い。体力がなく、不安定で治療に尋常じゃない神経を使う。
などの理由で犬猿されることもあるようです。が、本当の理由は違うと思います。
やはり、利用する側の気持ちの問題だと思います。
コンビニ化の方ですが、医師の数が充実している地域は、病院のコンビニ化という言葉とは縁がないようです。
一刻一秒を争う患者の生命を守るために24時間救急病院は救急患者の受入をしています。
医師の数が少ないために、36時間勤務などは当たり前の世の中になっています。
高い給料もらってるんだからそれぐらい働いても当たり前だ、と思う人もいるのかもしれません。
でも、勤務医は勤務実態に見合った高い給料はもらっていないですよ。
それに、どんなに高いお給料を貰っても、36時間働きっぱなしでは日本中の医師が死んでしまい、本当に医者がいなくなります。
当直で夜間救急対応をしている医師は、いざ生命の危機にさらされた患者が来たときの為に仮眠して全力が出せるようにしています。
そこに前述の軽症患者が救急車で運ばれてきたら・・・。
救急隊にグチを言って、患者さんには紹介状を書くから、明日近くの病院を受診してください。と言う
医者は仮眠できなくなり、救急隊は俺たちが悪いわけじゃないと思い、患者は、あの医者ろくに診察もしないと思うのです。
日本の救急医療は、1次病院・2次病院・3時病院という風に病院が分かれています。
1次は、町医者と呼ばれている開業医、2次は、少し大きめの総合病院、3次は高度救命センター等
心臓が止まっている患者様を1次病院に連れて行っても、機材やスタッフの数が足りなかったりするので、適切な治療ができなかったりします。
ちょっとお腹が痛いんだよねぇと悠長に歩いて3次病院に行ってもじゃぁ紹介状書くから近くの病院に行って下さいと言われます。
救急車で病院に行けば確かに早く診てもらえます。これは救急患者を優先に診るシステムになっています。
ですが、あくまで救急患者様専用なので、診て、救急じゃなかったら、紹介状書くから明日でも近くの病院に行ってと言われます。
結果的に明日また病院に行かなきゃいけなくなりますし、救急診療費分を多く支払う羽目になります。
こんなことばかりが続くと、地域のお医者様はこの町の人は病院をなんだと思ってるんだ?と思いたくなるでしょう・・・。 もっと働きやすい環境の病院へいこう・・・。
と、お医者様が思ってしまったら・・・。医師不足の始まりとなるのです。

一般の方が軽症だとか、重症だとかを判断するのは危険ですので、一概には言えませんが、明らかに軽症で、命の危険とは程遠い場合でも、 3次病院を利用する地域の悪い癖があると医師不足どころか、病院そのものがなくなってしまうかもしれません。
夜間祝日などの当番病院は市町村の広報や、消防に問い合わせるとわかります。
地域住民が、医師や病院を大切にしないと、大変なことになりますよ?