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チューニングする

さて、好きなミュージシャンに近づく前に、やっておかなければならない「チューニング」です。 いつも正確な音で演奏しなければ、耳も上達(変な表現ですが)しませんし、 第一、チューニングの狂ったギターを弾いたら気持ちが悪いはずです。では、チューニングの仕方です。

ギターの各弦の音名

まず各弦の音名を知っておきましょう。 弦楽器の弦は細いほうから1弦(図中1st)、2弦(図中2st)〜と数え、ギターの弦は6本ですから一番太いのが6弦(図中6st)です。 1弦が最も音が高く、6弦が最も低い音が出ます。6弦から順に 6E、5A、4D、3G、2B、1Eとなっています。 音楽ではドレミに変えてA〜Gのアルファベットを使って音名を表すことがあります。

ドレミとABCの対応は== ドC レD ミE ファF ソG ラA シB

調弦はペグを回します。回す方向はペグの仕様によって違うので、弦をはじきながらペグを回してみて、 音が上がる方、下がる方を確認しておきましょう。

音叉やピッチパイプによるチューニング

音叉はチューニングの基準の音を出すU字(Y字?)形の金属の棒で、 U字に分かれた一方を適度に硬いもので叩くと基準音を出します。 音叉を叩く一番手軽な方法は音叉の一本の方を持ち、U字の方を自分の頭やヒザにコツンと当ててみて下さい。すると澄んだ音が出ます。この音が基準音です。

音叉の音は非常に小さいので、次のようにするとよく聴こえます。
アコースティックギターの場合は音叉を軽く叩いてすぐ後に、音叉の手で持っている方の先をギターのブリッジかブリッジ付近のボディにあててみて下さい。音叉の音がギターのボディで増幅されて聴きやすくなります。エレキギターの場合はギターをアンプにつないでアンプからギターの音が聞こえるようにしておいてから音叉を軽く叩き、音叉のU字型の方をギターのピックアップの前に持っていきます。ピックアップが音叉の振動を拾ってアンプから音叉の音が聴こえます。

一般に音叉の基準音は440Hzで、ちょうどAラの音でギターの5弦の音にあたります。この音叉の音と5弦の音をあわせます。このとき5弦はどこも押さえないで下さい。どこも押さえない状態を「開放弦」といいます。

ピッチパイプも音叉のように基準音を出すアイテムです。Aだけのものやギターの全ての弦の音が出せるもの等、色々あります。Aだけのものの場合は音叉と同様にピッチパイプの音と5弦の音を合わせます。

余談ですが音叉やピッチパイプが無くても基準音440Hzを聴くことができます。それは電話の「時報」の音で「○時○分○秒をお知らせします、ピッ、ピッ、ピッ、ピーン」のピーンの音が440Hzなのです。

5フレットで各弦をチューニング

チューニング

5弦の音を合わせたら、次はこの音と6弦の5フレット(図中5F)の音を合せます。 (図参照青色の○印)6弦開放はEです。5フレットを押さえた時Aになるのでちょうど5弦開放と同じになるわけです。 この時、5弦と6弦のピッチ(音の高低)が正確にあっているかそうでないかを聞き分ける方法があります。 両方の弦の音を同時に聞いたときに「ウワンウワン」と唸っている感じならまだ正確ではありません。 このウワンウワンが極力聴こえなくなるまで合わせたい方の弦を調節します。

同様に「5弦5フレットと4弦開放(D)(図参照緑色○印)」、「4弦5フレットと3弦開放(G)(図参照黄色○印)」を合せていきます。

次は3弦と2弦の関係ですがここだけ4フレットを押さえます。3弦4フレットと2弦開放が同じ音(B)になります。(図参照オレンジ色○印)注意して下さい。

で次に「2弦5フレットと1弦開放(E)」を合せます。(図参赤色○印)

これで全ての弦のチューニングが終わったことになりますが、この間に先に合せておいた弦が微妙に狂うことがあるので、もう一度同じ要領で微調整します。最後に1弦と6弦が2オクターブ違いの同じ音になっているか確認して、正しければチューニングは終了です。

チューナーによるチューニング

音叉やピッチバイプでチューニングをすることで耳を鍛える(微妙ピッチの違いを聴き分けられるようになる)ことになりますが やはり初めのうちは不安でしょう。チューナーはピッチを視覚的に把握できるのでそれだけ安心です。

チューナーを使う場合は各弦をそれぞれ合せることになります。

管理人ぴぃすけが使っています「SEIKO SMP-10」を例に挙げて説明します。
少々古いモデルですが現行のチューナー も同様の操作でチューニングすることができます。
アコースティックギターの場合は前面にあるマイクを使います。エレキギターの場合はギターとケーブルで接続します。

まず、下のスイッチをPITCHモードに入れると液晶に440と表示されます。この数値は基準音Aの周波数(単位はHz(ヘルツ))で この数値を右のUP/DOWNボタンを押すことで438Hzから445Hzに変更できます。

通常のソロやバンド演奏では440のままで問題ありませんが、簡単に調律できない楽器(例えばホール常設のグランドピアノなど)と アンサンブルを組む時、この楽器のピッチが440でない場合、この基準ピッチを変更してギターをチューニングします。

次にTUNERモードに入れ上のスイッチをGUITARの6Eに合わせます。ギターの6弦をはじくとメーターの針が振れたり、LEDが点灯したりします。 このとき左のLEDだけが点灯した場合は音が低いのでペグを回して弦を巻きます。 右のLEDだけが点灯した場合は音が高いので弦をゆるめます。 どちらかのLEDが点灯しメーターの針も振れたら、正しいピッチに近くなっているので慎重にペグを回しましょう。 両方のLEDが点灯しメーターの針がまっすぐ上(0の位置)に向いたらその弦のピッチは正しいことを示しています。
以上の要領で上のスイッチをスライドさせて各弦のピッチを合わせます。

チューナーを使って調律する場合も各弦の音が正しくあっているか最後に耳で確認しましょう。 さあ、これでチューニングも終えて次はいよいよ、ギターの演奏です。

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